パソコンを購入する際に重要になってくるのがパソコンの性能です。
しかしいざ調べてみると難しい言葉だらけ…。
しょうがないので、家電量販店で店員さんに勧められるがままに買ってしまうということもあるのではないでしょうか。
しかし、ネットでは家電量販店よりお得に変えることが多いので、パソコンの性能をある程度分かれば、超お得なパソコンが見つかるはずです。
そこでパソコン選びに役立つパソコンの性能(スペック)の見方について、選ぶべき基準とおススメの性能を初心者の方でもわかるように解説していきます。
性能に関しては分かるけど、パソコンの選び方について知りたいという方は、パソコン初心者におススメのパソコンの選び方で紹介していますので、そちらをご覧ください。
- 性能に関して違いが全く分からない
- i Coreは聞いたことがある
- なんとなく分かるけど、結局どれがいいの?
- パソコンの性能を理解して、コスパのいいパソコンが欲しい!
パソコンの性能(スペック)の見方は?どこを見るべき?

パソコンのスペック(性能)を確認する際に注意するポイントはこの4つです。
- OS
- CPU
- メモリー
- 容量(ストレージ)
他にもGPUや解像度などありますが、初心者ではそこまでの機能を必要としないので、気にする必要はありません。
この4つのポイントを中心にみていきましょう。
それでは順番に見ていきます。
性能の見方①:OS

パソコンにはOS(オペレーティング・システム)と呼ばれる、アプリやデバイスを動作させるための基本となるソフトウェアがあり、主にWindowsとMacがあります。
最近ではGoogle Chrome OSも出てきました。

Macといえばエンジニアの人やIT関連の人たちが、スタバでスマートに仕事をしているおしゃれな印象がありますよね。
しかし、迷う必要はありません。他は気にせずWindowsを選択しましょう。
理由は以下の通りです。
- Windowsの方が、コスパがいい機種が見つけられる
- MacはExcelやWordなどのソフト相性がよくない
- パソコンのシェアではWindowsの方が圧倒的であり、わからない時に解決策を見つけやすい
初心者が重要にすべき点は、「自分にとって適切なパソコンを選ぶこと」です。
まずはコスパのいいWindowsを購入し、Macでないと駄目な理由が出てきた時に、Macを選択するべきです。
性能の見方②:CPU

CPUとはパソコンの頭脳です。一番重要な性能です。
CPUのスペックが低いとどれだけ高性能のパーツを揃えても処理しきれません。
よくパソコンの性能を表すのに机で例えられますが、それでいうと机の前で作業をする人の頭の良さです。
どれだけ高機能の机でも作業する人が処理能力が遅ければ作業ははかどりませんよね。
CPUにはCore iシリーズなどの種類や、クロック数、コア数、スレッド数など複雑な用語が出てきますが、こちらもわかりやすく解説していきます。
IntelとAMD
CPUのメーカーはIntelとAMDが主流で、ほとんどのパソコンはこのどちらかを搭載しています。
IntelにはCeleron、Pentium、Core iシリーズ、AMDにはRyzenシリーズがあります。
順番に見ていきましょう。
IntelのCPU
CPU | 性能 |
Core i9 | 高い |
Core i7 | |
Core i5 | 普通 |
Core i3 | |
Pentium | 低い |
Celeron |
AMDのCPU
CPU | 性能 |
---|---|
Ryzen 9 | 高い |
Ryzen 7 | |
Ryzen 5 | 普通 |
Ryzen 3 | |
Athlon | 低い |
IntelはCore iシリーズがおすすめです。iの後の数字はグレードです。数字が高いほど高性能です。
PentiumやCeleronは廉価版のパソコンに使用されますが、性能としてはいまいちです。
AMDはRyzenシリーズがおすすめです。Ryzenの後の数字はグレードです。数字が高いほど高性能です。
こちらはIntelで言うCore iシリーズにあたり、Ryzenの後の数字がそのままIntelのCore iの後の数字のグレード相当となります。
つまり、Core i3=Ryzen 3、Core i5=Ryzen 5といった具合です。
また、Core iやRyzenの各シリーズには世代があり、世代が新しいほど高性能です。
世代の確認方法はグレードの後の数字で分かります。
- Core i7-7700→第7世代
- Core i7-8700→第8世代
- Core i7-10700→第10世代
- Core i7-1165G7→第11世代
- Ryzen 7 2700U→第2世代
- Ryzen 5 3500U→第3世代
- Ryzen 5 5600X→第4世代(第4世代は数字が一つ飛ぶので注意してください)

ここにテキストを入Ryzenの登場は2017年のため、Core iシリーズより世代が浅いですが、第4世代が最新です。Core iシリーズは第11世代が最新です。(2020年11月現在)
ここで注意なのが、先ほどグレードが高いものが高性能とお伝えしましたが、実は世代によってはその限りではありません。
例えば、第10世代のCore i3は、以前の世代のCore i5 ~ i7に匹敵する性能になっているからです。
今からCPUを選ぶなら、最新世代を選びましょう。
ちなみにCore iシリーズとRyzenシリーズはどちらがいいの?と言う疑問ですが、個人的には、初心者はRyzenシリーズを選ぶべきと考えます。
Core iシリーズはゲーム用途での性能が優れているのですが、そもそもゲームをするためにはCore i5(Ryzen5)以上の高性能CPUが必要です。
日常使いで特にマルチタスクをする場合などはRyzenの方が優れています。
また、Ryzenの方が安くコスパがいいため、コスパを重視するユーザはRyzenシリーズを選びましょう。
クロック数
クロック数とは、CPUが発する信号の速度のことで、簡単に言えば数字が多きいほどスピード(処理)が速いことになります。単位はHz(ヘルツ)で表されます。
コア数
コアとは、CPUが処理する中心部分のことです。コア数とはそのコアが複数あり、複数の処理を平行して行えます。
CPUの机の例えで言えば、複数の人が作業しているイメージでしょうか。
同時に行う処理があった時に力を発揮します。
呼び方はデュアルコア(2コア)、クアッドコア(4コア)、ヘキサコア(6コア)、オクタコア(8コア)とちょっと特殊です。
スレッド数
スレッドは、コアとセットで表記されることが多いですが、パソコンが認識する理論的なコア数のことです。
わかりにくいですね・・・。
コアで使用している処理に余力がある場合、そのままにするのはもったいないので他の処理もやらせてしまえと、効率化を図っているのです。
ちょっと強引な例えですが、机の前の人が左右両利きで、左手が余っているのであれば左手でも作業しているイメージでしょうか。右手で手一杯の時は左手は使えません。
CPUまとめ
CPUについてをまとめると、以下のようになります。
- CPUはCore iシリーズか、Ryzenシリーズがおススメ
- 上記のシリーズは数字が大きく、世代が新しいものが高性能
- こだわりがなければRyzenシリーズを選ぼう
- クロック数は処理速度
- コア数は同時作業をする時の作業人数
- スレッド数は処理の効率化を図るための理論コア数
性能の見方③:メモリー

CPUで難しい話が続きましたが、あと少しです。
ここからは比較的わかりやすいかと思います。
メモリーとは、一時的なパソコンのデータを保管しておくための場所で、まさにその名の通り「記憶」という意味です。通常は〇GB(ギガバイト)で表示されています。
例に倣って机で例えると、机の上の広さです。
机の上が狭ければ、書類を引き出しに入れて必要な時また取り出す、という作業が毎回必要になりますが、机の上が広ければ一時的に机の上においておけば、すぐ使えます。
つまり、メモリの容量が大きければ大きいほど、作業できる量が増えスピードアップにつながるのです。
通常の使用用途であれば、8GBで十分です。
また、メモリはパソコン購入後に増設もできるので、8GBで足りなければ増設すれば大丈夫です。(※増設できないパソコンもあるので注意)
性能の見方④:容量(ストレージ)

容量(ストレージ)は、写真や動画、音楽など、パソコンのデータを長期間保存しておく場所です。
机の例では、引き出し、あるいは本棚にあたります。
大容量であればあるほど、たくさんのデータを保存しておけます。
少し前まではHDDと呼ばれる記憶媒体が主流でしたが、最近ではSSDと呼ばれるものも多くなりました。
それではHDDとSSDの違いを見ていきましょう。
HDD
HDDはCDやDVDに似ていて、内部の円盤に磁気ヘッドで読み書きさせます。
- SSDと比べて容量が大きい
- 安い
- 衝撃に弱い
- SSDよりも処理速度が遅い
- SSDよりも音が大きい
SSD
SSDはUSBメモリのように、メモリーチップにデータの読み書きをします。最近は急速に普及しています。
- 読み書きの処理が早い
- 衝撃に強い
- 作業音が静か
- HDDよりも高額
- 容量が少ない
- 寿命がある(買い替え回数に限度あり)
HDDとSSDの違いを説明しましたが、近年ではSSを標準で搭載しており、容量も大きいパソコンも増えてきました。
また、HDDとSSDを両方搭載しているパソコンもあります。
どちらがいいかと言う疑問ですが、おすすめはSSDを搭載しているパソコンです。
最近ではクラウド(ネット上の保管庫)に写真や動画などを保存することが主流になってきており、パソコン本体の容量を圧迫することも減ってきています。
むしろ、自宅に貯金するより銀行に預けておいた方が安全なように、クラウド上に保管しておいた方が、万が一の際も安心です。
そのため、通常の使用であれば容量を大きくする必要はあまりなく、容量の少ないSSDでも問題ありません。
むしろ高速で処理をしてくれるSSDに恩恵があります。
また、外付けのHDDを使用すれば、あまり使わないデータはパソコン本体に保存しておく必要がないため、容量を節約できます。
以上のことから、ストレージはSSDタイプのものを選択しましょう。
インターネット閲覧、簡易的な資料作成程度であれば128GB、もう少しアクティブに使いたいのであれば256GBを選びましょう。
パソコンの性能の見方まとめ
パソコンは専門用語だらけで訳が分からず、家電量販店で店員さんに勧められるがままに買ってしまうということもあるのではないでしょうか。
しかし、重要な点だけおさえてパソコン探しをすれば、超お得なパソコンが見つかるはずです。
ネットでは家電量販店よりお得に変えることが多いので、是非気に入った1台を見つけてください!
最後にまとめておきます。
見るべきポイント | 意味 | おススメ |
OS | PCを動かす基本となるソフトウェア | Windows |
CPU | PCの頭の良さ | Ryzen 3-7 |
メモリー | PCの作業の速さ | 8GB-16GB |
容量(ストレージ) | PCの保管庫 | 256GB以上 |
以上、CPUの性能についてでした。